犬歯の位置異常について

子供の歯並び相談で多いのは小学1、2年生頃の前歯のスペース不足(でこぼこ)ですが、小学低学年から上顎犬歯(前から3番目の歯)に位置異常がないかを確認することも非常に大切です。

上顎の犬歯は顎の中で前歯の方に向かっていたり、犬歯の奥にある第一小臼歯(前から4番目の小さな奥歯)の方に向かっていたり、位置異常を認めることがあります。位置がずれているだけであれば歯列矯正で対応可能ですが、犬歯が前から2番目の側切歯(永久歯)の歯根を吸収してしまい、重度の場合は抜歯になることもあります。

 

写真は犬歯萌出過程で側切歯歯根吸収が生じたと考えられるケースです。

小学低学年の頃に一度は顎の中で萌出準備している永久歯の状態確認をお勧め致します。