『おやつについて』

こんにちは。
歯科衛生士の海保です。

当クリニックには、毎日たくさんのお子さんが来院されます。私たち歯科衛生士はお子さんや保護者の方々に、虫歯予防のための指導やアドバイスを行っています。

今日は子供達の大好きな「おやつ」についてお話しします。

お砂糖は口の中を酸性に傾ける一番の原因であり、むし歯菌の大好物でもあります。むし歯予防上、お砂糖を含んだ甘い食べ物は出来る限り遠ざけたいものですが、それはとても難しいことです。甘い食べ物を食べつつ、むし歯になりにくくするにはどうしたらいいか?

そんな時は、だらだら食べないこと、ともう一つ、組み合わせを考えてみましょう。組み合わせとは、食べ物と飲み物の組み合わせということです。
ケーキやクッキーなど甘い食べ物のときに飲み物はジュースという組み合わせにしていませんか?
実はジュースなど飲み物には私たちが思っているよりも、お砂糖がたくさん入っているんです!!

スティックシュガー1本(8g)を例にお砂糖の量を表してみると・・・

 
 
   
    
   
炭酸飲料 500ml ・・・7本
オレンジジュース 500ml ・・・6本
野菜ジュース 500ml ・・・5本
カフェオレ 500ml ・・・5本
スポーツ飲料 500ml ・・・4本
このように、甘い飲み物のお砂糖の量を表してみると、甘いものどうしの組み合わせだとむし歯になるリスクが高くなるということがわかりますね。
甘い食べ物のときには、麦茶・お茶・水などのお砂糖を含まない飲み物を、ジュースなどの甘い飲み物のときには、おせんべいなどの甘くない食べ物を組み合わせてみましょう。
また、子供にとって、おやつは「第四の食事」と言われています。おやつ=お菓子と考えずに1回の軽い食事と考え、チーズやナッツ、おにぎりや季節の野菜(ふかし芋など)といった食べ物も、おやつに積極的にとりいれるとよいでしょう。

これから暑い季節になり、頻繁に飲み物がほしくなりますね。
外で気軽に買って飲みがちな清涼飲料水の多くは、上記のスティックシュガーの例にもあるようにたくさんのお砂糖が含まれているので、だらだら飲みや飲み過ぎには気をつけましょう。
運動中に飲むスポーツ飲料もお砂糖が入っているので、運動後、唾液が出にくいときにはとても危険です。なるべく麦茶・お茶・水などを選ぶようにしましょう。

虫歯のない(治療をしていない)白い歯は宝物といっても過言ではありません。
子供達の歯と健康を守るため、小さな頃から良い食習慣を身につけられるようにしてあげて下さい。